永青文庫の春画展に行ってきた

19日にタイバニのオーケストラコンサートがあって,翌日も東京にいたので,じゃあ永青文庫春画展が始まったから行ってみよう,ということで20日の午前中に行ってきました.
(タイバニのオーケストラコンサートも素晴らしかったですのよ!)

江戸川橋駅から永青文庫までの距離がけっこうあって,橋本麻里さんがツイートしていたとおりに,心臓破りの坂がなかなかきつかったですが,もう少し涼しい時期だったら散歩がてら行けそうな感じです.

シルバーウィークなこともあってかけっこう他にもお客さんが多く,老若男女(ただし18歳以上)幅広く来ているなあという印象でした.

実際に展示されている春画を見て気付いたのは,描かれている男女の表情,手や足の描き方にとても情感があふれていて,こんなに細やかに描写されている人物の内面を表現していたんだなあということです.
浮世絵に描かれている女性に対して,「とてもセクシーだなあ…」と感じる日が来るとは!当時,春画を見ていた人たちもこういう気持ちだったのかなあ.
展覧会自体は好きなので他の浮世絵もいろいろ見たことがありますが,それらを見ているときには全く気付かなかった点でした.
また,浮世絵は人物のデフォルメ感(と言っていいのか…?)に注目してしまうのだけども,よく見ると,調度品はおそらくかなり精確に描かれているし,着物などの柄の書き込みっぷりがすごいなあということにも改めて気付きました.

鳥居清長の「袖の巻」はとてもよかったなあ.
全体を描いてないからこそ,いろんな物語を想像できる余地があって,素敵だなあと思いました.
あっ,あとタコのやつとカッパのやつを実際に見れたのはちょっとテンションあがりました!

「そもそも,なぜ春画が生まれたのかなあ?」というところがとても気になっていたので,図録を購入しました(見本を見たときにその答えが載っていそうだったので).これから読みます.

春画というと,たいていは性的な部分ばかりを先に取り上げてしまうことが多いのかな,と思いますが,今回のように展覧会として解説も含めて見ることができることで,印象が変わる人はけっこういるのではないかな.

東京に行く機会があるならまた見に行きたいよ〜